遊舎工房スタッフブログ

このブログは遊舎工房スタッフが交代で記事を書いていくというものです。自作キーボードにまつわるものなど、なんでもOKな縛りがないものとなっていますのでバラエティに富んだものになるかと思います。

GMK JISの解説をするよ!

どうも、「自作キーボード温泉街の歩き方」というブログを運営しているサリチル酸です。

前回のIkki Auroraの紹介記事にそれなりに反響と効果があったのか、ブログ要員として再度出番をいただけました!

さて、今回紹介させていただくのはGMK JISというキーキャップです。

GMK JISの見どころ

  • GMK製キーキャップで初の日本語配列対応
  • Extensions Kitは短いコンベックスキーや40%キーボード向けのキーが多く、日本の自作キーボードへ適用しやす
  • ArtisanキーキャップはJIS規格繋がりでユニーク
  • MOQ(最低受注数)到達は厳しい状況、欲しい人は早めのGB参加を!

それでは一つずつ解説していきましょう。

GMK製キーキャップで初の日本語配列対応

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キーボードについて詳しい方は英語配列日本語配列と聞いてパッと違いを連想できるかもしれませんが、イマイチわからない方は以下の図を参照してください。

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日本語配列英語配列の差異がある部分を赤破線で囲いました

結構違いますよね。

自作キーボードにおいては全てのキーを再配置可能ですし、レイヤーを用いてこの差分を吸収することもできます*1が、どうしても市販のキーボードを併用しなければならない人はシフトキー+数字列や記号キーを用いて記号を入力します。

そのときにキーボードごとにキーの印字が異なって読み替えが必要になるということは予想以上にストレスになります*2

というわけで日本語配列のキーキャップが欲しくなるのですが、日本語配列は日本以外での需要が殆どないので選択肢が無いのです。

 

さて、GMK JISはこのGMK製のキーキャップとしては初の日本語配列へ対応したものとなります。

色こそシンプルなWoB(White on Black、黒地に白印字)ですが、以降にGMK製の日本語配列のキーキャップがデザインされることを願ってデザインされています*3

普段使いしやすい日本語配列に加え、シンプルで使い勝手の良いWoBも初GMKに最適かと思います。

GMKとは?

Cherry社からキーキャップの金型を取得し、キーキャップ及びキーボードを製造・販売するメーカーです。

製造するキーキャップはCherryプロファイルでABSの2色整形がメインで、発色の良さや整形品質の高さに定評があります。

また、世界各国の個人デザイナーがデザインしたオリジナルの配色を、ショップを経由して世界中の人が共同購入する形を取ることで、量販されないようなエキセントリックな攻めた配色のキーキャップも製造しています。

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GMK Zen Pondの例。ケースはグレーで地味だが、キーキャップが印象を変えている。

攻めたキーキャップは代償として購入希望者も少なくなりがちなので、どうしても高額になりやすいというデメリットもあります。

しかし毎日使うキーボードの印象と自身のモチベーションを決定づける部品なだけに、こだわりたいポイントでもありますね。

Extensions Kitは短いコンベックスキーが多く、自作キーボードへ適用しやすい

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GMK JIS -Extensions Kit-

自作キーボードを使う時のモチベーションとして、長いスペースキーを廃してもっと親指を活用しよう!というものがあります。

このとき、親指で押すためのキーに困ることが多々あります。

スペースバーは親指の横部分で押すためにコンベックス形状(かまぼこ状の凸型の形状)のキーとなっていますが、短いスペースバーは世界的にはあまり需要がなく製造されないのです。

よってキーを逆に付けたりして対策したりしますが、やはりキーボードとしては異質な見た目になります。

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使っていると結構角が痛くなるのでキーを逆につけたりします

このGMK JISはその状況を把握し、日本のユーザ向けに小さめのコンベックスキーを多め、かつ2つ一組に揃えています。

これにより、7sProやJISplit89の親指部分に、このGMK JISのExtensions Kitが適用できるのです。

他のGMKのキーセットでこの2つのキーボードの親指部分を埋められることは殆どないので、やはり日本の自作キーボードの状況をかなり研究されているということなのでしょう。

1.25uTabキーや1u、1.5u、1.75uエンターキーなど、40%キーボードを組む際に困る可能性が高いキーキャップの多くも同梱されています。

Dropで定期的に在庫販売されるGMK WoBと合わせて40%キーボードに使う事もできますし、かなり使いやすいキットだと思います。

ちなみに、変換キーと無変換キーのアイコンについてはFILCO及びPFUの許可を取得済み*4のようなので安心です。

ArtisanキーキャップはJIS規格繋がり。ユニークで面白い

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左はJIS Screwdriver、右はJIS Emergency Exit

GMKキーキャップの共同購入においてはキーキャップのイメージに合わせた金属削り出しArtisanキーキャップもラインナップされることが多くあり、このGMK JISも同様にArtisanキーキャップが用意されています。

面白いのはGMK JISのカラーイメージに合わせたわけではなく、JIS規格繋がりでArtisanキーキャップを用意しているところです。

1つ目はJIS規格のJIS B1012、規格名称「ねじ用十字穴」です。

JIS規格に記載のネジ頭のイメージ図とはやや異なりますが、十字架のようで格好いい気がします。

シンプルでキーボードのいいアクセントになるのではないかと。

R1形状なのでエスケープキーの行か全角半角の行に使用すると違和感が無いです。

2つ目はJIS規格のJIS Z8210、規格名称「案内用図記号」のEmergency Exitです。

キーの白い部分はエナメル塗料で塗装されているようです。

R3形状なので英語配列のエンターキー用ですね。

これは外国向けな想定なのでしょうか。

とても面白くて欲しいのですが、どっちかって言うとEmergency Exitはエスケープキーにしたかったと思うのは私だけでしょうか。

MOQ(最低受注数)到達は厳しい状況、欲しい人は早めのGB参加を!

11月24日にGeekHackのスレッドにGMK JISのMOQ達成状況が公開されました。

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Geekhackのスレッドから引用

正直、BaseKitですら500のMOQに到底届いていませんし、このままでは達成は厳しい状況と思います。

かな刻印がクールとされる海外でも日本語配列が日本以外で需要があるとは思えません。

現に私が欲しかったけど記事公開後に買おうと思っていたAlphas KitはGBから除外されてしまいました。

おそらく、今回のGBが不成立になればGMK製の日本語配列のキーキャップは当面望めないでしょう。

欲しい方は様子を見ずに、なるべく早めに参加したほうが良いかと思います。

おわりに

2回目となります今回の紹介記事はいかがでしたでしょうか。

GMK JISの魅力を十分に紹介で来たでしょうか。

本当はAlphas Kitで1,000文字くらい書いていたので、Alphas Kitの廃止は残念で仕方有りません。

3回目のブログ企画も着々と進めておりますので、是非また読んでください。

この記事はNaked64SF v3 Proto3で書きました。

*1:詳細は以下の記事を参照していただくとわかりやすいかと思います。

salicylic-acid3.hatenablog.com

*2:私も同様の状況ですが、慣れました。

*3:

Geekhackのスレッドを参照

geekhack.org

*4:Geekhackのスレッドを参照