3月から入舎しました。まーびいです。
入舎後すぐに例の禍が発生し、店舗は今も休業中です。残念です。
ですが、店舗営業自粛中も色々と進んでいます。そんな内容の一つが今回のブログになります。
Kailh Sun スイッチ #とは
Kailh Sun Switch(以下Sun スイッチと呼称)、ご存知でしょうか? 工房でも取り扱っています。
僕はクリッキー軸が基本的に好きなので過去の来歴も基本青軸だったり、Razer緑軸だったりするわけですが、このSun スイッチもクリッキー軸です。
コンセプトとしては、スイッチ下にLEDを仕込むことで発色良く光らせることができるという、昨今のゲーミングを意識したキースイッチのようです。ゲーミングは光りますからね。
とはいえ、光らせやすいだけでは今回記事にするほどの存在ではなかったのです。ではどのような特殊性があるのでしょうか?
基本的にスイッチとは電子部品です。Sun スイッチは2ピンです。固定用の物理ピンがないのです。どうやらプレートで固定するだけで安定的な固定が可能ということらしいです。(5ピンのキースイッチはプレートなしでも固定できるそうです。)
更に、Sun スイッチのバネは非常に大きいです。本来はLEDをSun スイッチ内に差し込んで光らせるためにバネを大きくしたのでしょうが、なめらかで安定感のあるクリッキー感を生み出します。
いいことばかりのようですが、このスイッチはMX互換ではありません。正確にはキーキャップはMX互換ですが、基板側がMXスイッチと互換性がありません。このスイッチ専用に作られた基板が必要になります。
つまり……売れないんですよね。こんなにいいスイッチなのに。
ということで作りました。
なければ作ればいい。幸い、舎のボスがSun スイッチのフットプリント(設計図みたいなもの)を作っていたので、これをお借りし、テンキー状の基板を作成しました。(LEDはSMDを選択しました。)
これをPCB製作工場に依頼し、届いたのがこちら。
超カッコいいですね。これにスイッチやダイオードなどを付けていきます。
しかし問題発生。
ProMicroとUSBケーブルが接続できない!
なんてことでしょう。致命的な設計ミスです。更に、
リードタイプダイオードを利用するとスイッチが水平に半田付けできない!
ああ、神よ。
LED用の穴の精度が低く、LEDが挿入できない!
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――まーびい先生の次回作にご期待ください!
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