遊舎工房スタッフブログ

このブログは遊舎工房スタッフが交代で記事を書いていくというものです。自作キーボードにまつわるものなど、なんでもOKな縛りがないものとなっていますのでバラエティに富んだものになるかと思います。

DZ60のケースを100円でアップグレードする話

f:id:marby3:20210211133923p:plain

工房マンガ3


 店舗営業再開しました。お久しぶりです。まーびいです。
 店舗のリニューアルと倉庫の移転により、ますますパワーアップした遊舎工房を引き続きよろしくお願いします。

発端

 とあるDiscordにてDZ60の話をしていたのでお話に参加させてもらいました。DZ60は遊舎工房で取り扱っている一体型キーボードの中でも特に人気で、値段の調節もしやすいので、初心者向きと思っています。
 そのDZ60ですが、ネジ穴を破壊するという力技DIYの存在を知りました。DZ60はトレイマウントという方法でスイッチが固定されているのですが、打鍵感を良くするためには確かに有効そうです。
 話の流れでcase foamの話になりました。case foamはDZ60のケースとPCBの間に挟むことで、ケース内部の反響を抑える効果があります。

 つまり、DZ60の内部では音が発生しているということです。これはどうにかしないと……。

 防音という観点から考えてみると、case foamは防音室の壁に貼るクッションと置き換えられます。防音室の考えを利用することで、DZ60をより良く出来そうですね。

 では防音室は何でできていることが多いかというと、そうです。コンクリートです。
 物理的な質量で、音を遮ることができそうなので、今回はコンクリート(セメント)をケースに流し込んでみましょう。

 

用意した道具

f:id:marby3:20210211135718j:plain

 若干写真を撮った時点が古いのでいくつか足りていませんが、写真の物を用意しました。
 粘土・砂は家に転がっていたものを利用したので0円! ヘラは3個入りで100円! セメントもなんと100円!

 材料費だけで考えるなら100円ですね。

(※追加で金属のワイヤーを使っていますが、写真で撮っていなかったので実質0円です。)

 

制作過程

f:id:marby3:20210211140245j:plain

 粘土をケースの下に貼り付けることで、ケースの角度を修正し、上面ではほぼ水平の状態にしました。

f:id:marby3:20210211140356j:plain

 セメントと砂を混ぜたものに水を入れてかき混ぜます。これは一杯水を入れすぎたんですねぇ(一敗と掛けています)。

f:id:marby3:20210211140543j:plain

 コンクリートを均したものがこちら。これはver1で、ver2では仕切りの一部を削り、金属ワイヤーを通すことで鉄筋コンクリートにしました。あとは固まるまで待ちます……。

 

結果

  こんな感じになりました。(動画をブログに貼り付けられなかったのでTwitterから参照しています。)
 スイッチはPoliaのルブした物なので一概には言えませんが、重厚感のある音がなるようになりました。100円でこれなら十分すぎるほどの効果です。
 また、副次的な効果としては、コンクリートのおかげでケース自体が重くなりました。TOFUのような金属ケースに近い重さになったので、キーボード自体のブレも少なく謎の高級感を感じます。

 

おわりに

 今回はDZ60のケースにコンクリートを流し込むDIYを紹介しました。
 お手軽改造の割に効果が高く、おすすめです!(ただし、メーカー保証などは受けられなくなるものと思ってください。)

 それでは、まーびいでした~。

 この記事は、改造DZ60で書きました。

 

自作キーボードのお店 遊舎工房

https://yushakobo.jp/