遊舎工房スタッフブログ

このブログは遊舎工房スタッフが交代で記事を書いていくというものです。自作キーボードにまつわるものなど、なんでもOKな縛りがないものとなっていますのでバラエティに富んだものになるかと思います。

いかにしてキーボードはバーチャルに転生したか

こんにちは、スタッフのむらさきです。前の記事でご紹介したとおり、遊舎工房のバーチャル店舗が開店しました。

このワールドワールドやギミックはファクトリーヘッドが、アバターはまーびいが、そしてワールド内のキーボードや機材類は私が担当しました。自作キーボード屋なのでスタッフがキーボードできるのは当然ですがモデリングできる率も高い!すごい!

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店内の展示キーボードや小物を再現しています

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工作室・研究所も

さて、せっかくなので少し3Dモデリングをした話を。ソフトはFusion360Blenderというソフトを使って作っています*1、キーボードのモデリングはこちらのほうが楽にできました。キーボードのケースを設計するような場合もFusion360は使いやすいと思います。

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こんな感じで作っていって

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こんなかんじにできます(画像は親指ありに変わってしまいましたが…)

一方でVRワールド向けのファイル形式(fbx)にするとテクスチャが剥がれてしまったり、エクスポートに時間がかかりしかもファイルが重くなりがち*2です。

 

BlenderはもともとCG向けのモデリングソフトなのでテクスチャの扱いがしやすく、軽いデータが作れます。複雑な形状を作らなくてもテクスチャで処理できるので、モデリングの工程も少なくてすみます。機材や小物類はBlenderで作成しました。

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光造形の3Dプリンタ。けっこうそれっぽくできたのですが

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形は非常に単純です。

ほぼ同じモデルを作ってデータ量がFusion360の1/10だったので、モデリング後半は主にBlenderで作成しました。


3Dモデルは実物と違ってコピーが容易ですし、大きさが自由自在に変えられるので、作ったものを使いまわせて便利です。fbxに書き出してしまえばfusion360Blenderへの移植ももちろん可能です。

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押すとピコーン!となるBigSwitchも

 

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遊舎工房名物スイッチテスターも

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この浮いた巨大キーボードHelixも、同じスイッチのモデルを使っています。

というわけでバーチャル遊舎工房、自作キーボードに馴染みがない方でもキーボードをリアルに感じてもらえるように、そして「遊舎工房に行けない」「行きづらい」という方に少しでも遊舎工房の雰囲気を感じていただけるようにけっこうがんばりました!

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お気に入りのPlaid。チャームポイントの電子部品部分を見てね

遊びに来てキーボードを見物&キーボード談義をするなど活用していただければ嬉しいです。

 

 

 

 

自作キーボードのお店 遊舎工房はこちらから

https://yushakobo.jp/

 

 

*1:どちらも3Dプリント用にデータを書き出せるので、3Dプリントのキーボードケースを作ったり、好みのキーキャップを作ったりにも使えます。モデリングを少しかじると自作キーボード活動が捗るのでおすすめの趣味?です!!!!!!!!!!!!本や動画もたくさんあるので自習もしやすいですよ。)CGの用途のモデリングは初めてだったので試行錯誤しながら行いました。

 

fusion360は図面から作るような設計に向いていて、svgの扱いもしやすいため((アクリルケースのカットデータのsvgデータを元に作成している

*2:変換時のメッシュ分割でかなり細かくわかれてしまいポリゴン数が多くなってしまう